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50代からのV字回復を実現する24の鍵~第2の鍵「安全な場を作る」

第2の鍵は、「安全な場を作る」です。これも、第1の鍵同様、50代のV字回復のためのプログラムを実施する企業の経営陣や人事担当の方に気をつけていただきたいことです。

 

「安全な場を作る」とは、「このプログラム(研修やコーチング)は、本音を曝け出しても何も立場を脅かされるリスクがないんだ」と思ってもらえるような環境を作り、彼らの「心理的安全性」を確保するという意味です。

 

低迷気味の50代にV字回復していただくためのプログラムを実施する上で、この第2の鍵は必要不可欠な条件です。受講する彼らが、「ここは安全な場なんだ」と思ってもらえなかったとしたら、まずプログラムは成功しません。

 

なぜならば、本音を自由に吐き出していただかない限り、一人ひとりの抱えている根深い悩みや、囚われている思考パターンなど、本質的な問題が明るみにならないからです。本質的な問題がわからなければ、根本的な改善には至らないので、一時的な改善は見込めても、恒久的な改善は見込めません。

 

では、具体的には、プログラムの主宰者は、どのような点に気をつければ、「安全な場を作る」ことができるのでしょうか?

 

留意いただきたいのは、次の3点です。

 

1.プログラムの趣旨を明示する

 

このプログラムは、100%みなさんが再びイキイキと活躍していただくためのものであって、降格やリストラをするためのものではないということ、人事評価とも一切関係がないということを繰り返して伝えることです。もちろん通達する文書にもそのことは明記すべきですが、プログラムを実施する冒頭の挨拶などでも、しっかりと明言をしていただくことがとても大切です。主催者側のその一貫した姿勢がなければ、なかなか彼らの警戒心を解くことはできません。できれば、経営トップや担当役員などにも出てきていただいて、この旨を直接お伝えいただければ、より効果的です。

 

2.他言はしないことを約束する

 

研修やコーチング、あるいは、アセスメントなど、プログラムの中で知り得た彼らの情報については、一切、関係者以外には漏らさないことを約束することもとても重要です。主催者と受講者、そして研修のファシリテーターやコーチのみが知ることであり、それ以外の人には絶対に知られないという約束をすることで、何でも安心して自己開示できる場が醸成されていきます。

 

3.ファシリテーター自らが弱みを曝け出す

 

プログラムがスタートしたら、やはり研修等をリードするファシリテーターの影響が一番大きくなるので、ファシリテーター自身のあり方がとても重要になります。「この先生になら何でもぶっちゃけられそうだな…」という安心感を持ってもらうことは絶対条件です。そのためには、「何でも本音を出し合いましょう」と言うファシリテーター自らが、自身の本音をぶつけることが欠かせません。中でも一番重要なのは、ファシリテーター自らが、自身の弱みを曝け出してしまうことです。人は、目の前の人が、勇気をもって自分の弱みを曝け出すのを見た時に、その人に対して、親近感や安心感を持つからです。

私の場合は、仕事も収入もなくて、結果的に離婚をする羽目になったどん底時代の話をします。今でも思い出すと胸が締め付けられるような辛く惨めな体験でしたが、そんな恥ずかしい体験談をすることで、「この場は、何でも話せる場なんだな…」という雰囲気を作ることができます。

 

以上の3点は、「安全な場を作る」上で、とても重要な要素です。

 

というわけで、50代のV字回復を実現するための絶対条件は、「安全な場を作る」でした。