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50代非管理職が会社の期待に応えられていない4項目とは?

50代非管理職の生産性の低下は、どの企業にとっても大きな経営課題になっているが、彼らは、具体的には、会社から何を期待され、どんな期待に残念ながら応えられずにいるのかを整理してみたい。期待と現実とのギャップを正しく捉えない限り、本質的な解決策を導き出すことはできないからだ。

労務行政研究所が「40代・50代社員の課題と役割に関するアンケート」を実施している。2017年調査)

その中に、「非管理職に期待している役割と実践度との対応関係」というデータがある。この調査結果によると、期待している役割として上位にランクされながらも、実践度が弱い項目として、次の4つが挙げられている。

 

1.「日頃から専門知識・専門技術を向上させ、環境変化にも柔軟に対応する」(期待している役割:86.7%、実践度:2.17点。以下同じ)

2.「困難な場面でも、自分を律し、高いモチベーションを維持する」(76.5%2.19点)

3.「さらなる価値創造を目指して、日々の仕事に創意工夫を凝らす」(72.4%2.09点)

4.「後継のメンバーの成長を意識した指導・育成・提案を行う」(64.3%2.11点)

(*「実践度」は中央値を2.5点とした数値)

 

 さらに同調査では、40代・50代社員の個々人レベルで、どのような課題を抱えているかについてもアンケートを実施している。

 その結果、上位の5項目は次の通りである。

1.キャリアビジョンがなく、受け身の姿勢で仕事を進めている

2.高い目標を設定せず、難しい課題に挑戦しようとしない

3.役職解任、等級のダウンなどを理由に、モチベーションが下がっている

4.後継の指導がうまくできない

5.管理職になれないことを理由に、モチベーションが下がっている

 

この結果を見ると、まさに私がV字回復を目的とした研修で関わる40代、50代の受講者の傾向そのままである。

 研修の中では、必ず、未来のキャリアビジョンや夢を描いてもらい、それを他のメンバーに語ってもらうというワークをするが、そのたびに感じることは、毎回、明確なビジョンも夢も持っていないということだ。

だから、与えられた仕事をただこなすだけで、その先に自分はどんな存在になりたいとか、会社や社会に対してどんな貢献をしたいというビジョンや思いが著しく欠如しているのだ。

 つまり、バッサリと一言で言ってしまうと、「人生を諦めてしまっている」のである。

人生を諦めてしまっているので、当然ながら、もはや自己成長しようという意欲がない。成長欲求がないので、専門知識・専門技術を向上させる努力もしないし、環境変化に柔軟に対応する能力も必然的に失われていく。成長欲求がないので、わざわざ困難な場面に自ら挑もうともしないし、高いモチベーションを維持することなど到底望むべくもない。

 では、そんなマインドセットになってしまった50代社員たちの意識を根本的に変革するには、一体何から取り組めばいいのだろうか?

 明日から、そのためのヒントを少しずつ綴っていきたいと思う。